今回は、アメリカで体験したちょっといい話を紹介します。
10年程前に、私は長女を出産しました。初めての出産だったこともあり、たくさんのことを学ばなければなりませんでした。最初は赤ちゃんの抱っこの仕方や、紙おむつの前後の区別さえも分からず…分からない時は、出産した病院の看護師さんに聞いて練習しました。
出産前に両親学級にも参加しましたが、実際に赤ちゃんを前にしてみると、私も夫もあたふた状態。最初の1ヶ月は、あっという間に過ぎてしまいました。
そんなある日、気分転換に3人でショッピングモールへ行きました。特に必要な物は無かったのですが、何となく色々なお店を見て回りました。
30分ぐらい歩くと疲れてきたので、ベンチに座って少し休むことに。その時に、デジタルカメラの容量がいっぱいになってきたのに気付いて、新しいSDカードに変えることにしました。新しいSDカードはカバンの中にあったので、古いSDカードをベンチの上に置きました。
でも、自分が古いSDカードをベンチの上に置いたことを忘れてしまい、新しいSDカードに変えた後は、その場を去りました。
古いSDカードが無いことに気付いたのは2~3日経ってからで、自分がどこに置いたのかを思い出せず…
その古いSDカードの中には、長女が生まれた時から1ヶ月歳までの写真がいっぱい入っていました。どうしても見つけたかったのですが、自分がどこに置いたのかを忘れてしまった以上、もう見つからないだろうと思い、あきらめることにしました。
それから1ヶ月ぐらい経ったある日、郵便ポストに長女宛の郵便物が入っていました。差出人の名前が無く、誰かのイタズラかな?と思って開封してみると、中には1通の手紙と一緒に失くしたSDカードが入っていました。
手紙には、こう書いてありました。
“勝手に手紙を送ってごめんなさい。
私は、このSDカードを○○のショッピングモールのベンチの下で見つけました。
SDカードの中身を見てはいけないことは分かっていました。
でも、写真を見たら、赤ちゃんの写真がいっぱいありました。
写真の1枚に、住所があることに気付きました。
この手紙を受け取った人が、あなたに届けてくれると想います。”
ずっと育児に追われていて、SDカードのことは忘れていました。もう戻ってこないと思っていたものが戻ってきたので、とっても嬉しかったです。しかも、切手代を自腹で払ってまで、見ず知らずの人に送ってくれただなんて感謝…🙏
ちなみに、この差出人が見つけた住所の写真は、長女のソーシャルセキュリティー(SSN)カードが届いた際に撮ったものです。
アメリカでは、出産した病院で出生証明書(Birth Certificate)を申請する時に、ソーシャル・セキュリティ・ナンバーの申請も一緒にします。(他の病院は分かりませんが、私の出産した病院ではできました)
このことがあってから、出産後は必ず住所の記載された郵便物の写真を数枚撮るようにしました。
まあ、物を無くさないようにするのが1番いいんですが…長くアメリカに住んでいると、いいこともあります。😊
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